SME MULTI CONSULTANT ニュース 5号(180601)
タイの法令の新しい話題を簡潔にまとめ、月一回のペースで送信いたします。(西暦 = 仏暦 − 543)
3年プロジェクトで覚せい剤ゼロ達成!:
70人規模の機械装置メーカーD社様では3年前、覚せい剤の抜き打ち検査で大勢の陽性者(全体の三割近く)が出ていました。陽性者の中には自主的に退職する者も数人いましたが、I社長は、「高校生のタバコのようなもんだから、教育で直せる!」との信念の下、警察の専門家を招いて講習会を開いたり、陽性者と座談会やマンツーマンの対話を行ったりしてきました。I社長は陽性者に「このままクスリを続けて職を転々とするか?それとも立ち直ってうちの会社で頑張るか?」と呼びかけたのです。会社は中毒薬物取締法に基づく「(薬物に汚染されていない)白い工場プロジェクト」を進めてきました。そしてつい最近、(汗ふき取り方式の高精度な検査ツールを導入した)抜き打ち検査で全員が陰性という結果を出しました。3年前に痩せて顔色が悪かった従業員も今は肉付き、血色もよくなりました。なにより、工場の生産性と品質が良くなり、操業以来の最高レベルをキープしておられます。
1.運輸省陸運局、バンコクのタクシー業界改善に着手:
悪名高きバンコクのタクシー(もちろん素晴らしい運転手さんもたくさんおられますが相対的に・・)。
乗車拒否、メーター無視の料金交渉、違法メーター設置、車内の異臭・騒音・エアコンの故障、果ては刑事事件等々…、このようなバンコクのタクシー業界をなんとか改善しようと、タイ運輸省陸運局は、2018年5月30日から「TAXI VIP」プロジェクトを開始しました(TAXI METERと同じで語順が逆になります)。
その特長は、運転手の教育を始め、GPSシステム、360度CCTV、緊急ボタン設置、料金メーターの管理センター接続、クレジットカード決済可などです。
車両は白のメルセデス・ベンツCクラスで、初乗り運賃は2キロまで150baht、その後1キロごとに16bahtで渋滞時は1分6baht加算の由。
8月までに100台、年内に5,000台の登録を目標としており、当初は空港などに導入する計画です。
2.厚生省、化粧品の取扱規定を更新:
化粧品法に基づく仏暦2561年厚生省令「化粧品の製造・輸入規定」が、仏暦2561年5月24日に施行されました。
3.重点産業ベンチャー起業促進措置:
国税法典に基づく仏暦2561年勅令658号「免税措置」が、仏暦2561年5月10日に施行されました。これは、仏暦2561年1月1日~12月31日に設立登記された資本金5百万バーツ以内の会社または売上30百万バーツ以下の本勅令指定重点産業10業種(医療・食品・素材・電子・自動車等)の法人(非公開株式会社等)に対する法人税免税措置です。
4.東部経済回廊(EEC)にかかるBOI告示:
投資奨励法に基づく仏暦2561年投資委員会告示3号「東部経済回廊(EEC)投資促進策」が、仏暦2561年5月24日に施行されました。これは、仏暦2562年12月31日までに申請を行うことにより、技術開発機関や人材育成機関と提携して行われるタイランド4.0重点産業10業種(次世代自動車・ロボット・スマートエレクトロニクス等)に対する最大13年間の法人税免税措置等です。
5.非公開株式会社の登記等手続手数料が大幅減額に:
民商法典に基づく仏暦2561年商務省令「登記・閲覧・謄本請求手数料の基準」が、仏暦2561年4月18日に施行されました。これにより基本定款登記料が一律500バーツ(従来は資本金の0.5%、上限25,000バーツ)に、会社設立登記料が一律5,000バーツ(従来は資本金の5%、上限250,000バーツ)になるなど、大幅な減額が実施されました。
トンロー日本市場オープン、全て日本産150種類の魚介類・野菜・果物・和牛をほぼ毎日空輸する新流通ルートで晩酌が楽しみに!(添付ファイルは週間ワイズ様ご提供)
左のアイコンをクリックすると関係者のプレスリリースにつながります。
いよいよ開業ですね、おめでとうございます!
以上です
御社のご盛業を!
SME MULTI CONSULTANT CO., LTD.