ニュース 2号(180228)

SME MULTI CONSULTANT ニュース 2号(180228)

 

タイの法令の新しい話題を簡潔にまとめ、月一回のペースで送信いたします。(西暦 = 仏暦 − 543)

今、タイ政府が導入を進めている「BOIスマートビザ(Smart Visa)」をご存知ですか?「先端産業の企業オーナー、経営管理者、先端技術者に付与する4年間のビザ」なんですが、

メリットは「①滞在許可+ワークパーミットを取らずに就労可能+再入国許可が4年分もらえる、②便利なワンストップセンターで手続きできる、③90日届の代わりに1年届で済む」ことです。

デメリットは「①(先端技術委員会などBOI以外にも)審査機関が別にあるので資格認定手続が難しくなる、②許可料が割高」ですね。

なお、BOIのITCを既に持っている場合、(スマートビザとは関係なくBOIプロパー枠で)ITC担当の方なら4年分の滞在・就労・再入国許可がもらえます。

1.BOI実務: 

170915に施行された投資委員会告示9/2560号「生産性向上のための投資奨励措置」で事業者が得られる特典は下記のとおりです。

① 省エネ、代替エネルギー使用、環境へ与える影響の削減を目的とする投資

③ 効率向上のための工学的設計、研究開発を目的とする投資

④ 農産業の水準を世界水準に引き上げることを目的とする投資

上記①③④では、機械輸入税が免税、投資額の50%相当額を上限に3年間の法人税が免税となります。

② 生産性向上のための機械設備の変更を目的とした投資

上記②では、機械輸入税が免税、投資額の50%または場合により100%相当額を上限に3年間の法人税が免税となります。

2.労務管理:

(最低賃金法)

180130に閣議で承認され、180401から施行される最低賃金日額(180228現在、官報未公示です)

315バーツ サケオほか20県

318バーツ プラチンブリ、*サムットソンクラームほか5県 ← *赤文字で訂正いたしました。

320バーツ ナコンラチャシマ、アユタヤ、サラブリほか11県

325バーツ バンコク、チャチュンサオ、ナコンパトム、ノンタブリ、パトムタニ、サムットプラカン、サムットサーコン

330バーツ チョンブリ、プーケット、ラヨーン

(労働安全基準)

180126(官報公示日)から90日経過後に施行される労働者保護局告示「作業現場の騒音規制」により、8時間労働の場合85デシベル(従来規制は90デシベル)が上限となります。

3.税務・会計:

(法人税・所得税)

180126(官報公示日)に施行された国税法典関係免税特例措置勅令651号により、「法人(個人)がタイ教育省の指定事業のための寄付金を2倍額損金算入(費用控除)できる」こととなりました。

(PE課税)

今年、タイ国税当局が税務調査中に「タイ出向日本人に対する日本側給与手当の立替請求(Re-imbursement)」に対し、5%のPE課税とVAT申告を指導するケースが出始めています。

* 調達引合情報:

自動車部品倉庫用のスチール製固定式四段ラック(サイズH:4,500、W:2,500、D:1,100mm、ビーム仕様・1PL:1,000kg)の引き合いがあります。新品中古不問です。ご紹介ください。

以上です


御社のご盛業を!日タイ経済産業連携と両国の永続的な友好関係を祈念して!

SME MULTI CONSULTANT CO., LTD.

川島和士 (KAZUSHI KAWASHIMA)